史跡⑥ 小野原旧窯跡

 古川製陶所の奥にありました。明治36年に橘町上野かみの山口秀古やまぐちひでふると言う人がかめかまとして築いた7室の登り窯のぼりかまです。はちかめ・人形などが焼かれましたが、明治43年にかまを廃止したと記録にあります。

 橘のかめは、上野かみのの「本登り窯」などで、江戸後期から焼かれています。かめは空気をわずかに通すので、飲み水をめたり、焼酎しょうちゅう醤油しょうゆなどの醸造用じょうぞうようとして重宝ちょうほうされました。

 橘のかめは、塩田しおた鳴瀬なるせの港から積み出され、遠くは海外にも輸出されたそうです。

参照:橘町のみどころ 歴史シリーズ⑨ 鳴瀬宿

この窯跡は明治時代の遺跡です。

古川製陶所奥に小野原旧窯跡
小野原旧窯跡・形右衛門窯跡位置図

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豆知識 塩田、塩田津(しおたつ)

 塩田津とは、佐賀県嬉野市にある、長崎街道の宿場町と有明海の干満を利用した川港が交わる歴史的な商家町です。江戸時代に火災や風水害に強い漆喰で覆われた大型町家「居蔵家(いぐらや)」が発展し、塩田石工が造った恵比寿像などとともに、重厚で歴史的な町並みが形成されています。2005年には「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、現在もその歴史的景観が保たれています。

塩田津の特徴

  • 歴史的背景
    • 長崎街道の宿場町
      江戸時代、長崎街道の宿場として旅人の往来で賑わいました。
    • 有明海の川港
      有明海の干満差を利用した塩田川の川港として、甕や陶石や陶磁器の積み下ろしが行われ、地域の経済拠点となりました。
       
特徴的な建築物
  • 居蔵家(いぐらや)
    火災や風水害に強い漆喰で二階を覆った、大型の町家建築です。
  • 石造物
    塩田石工によって造られた仁王像や恵比寿像、川沿いの石垣などが見られます。
  • 歴史的建造物
    国指定重要文化財の西岡家住宅や国登録有形文化財の杉光陶器店嬉野市指定重要文化財の旧下村家住宅などがあります。

 Google AIによる概要 より

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